いのちつなぐ

危機に瀕した動植物「セツブンソウ」

セツブンソウ

 名前の通り2〜3月の春一番に咲く春の妖精のような花で、暖かくなる5月には枯れてしまう。だから早春のまだ芽を吹かない落葉樹の明るい森で懸命に生きる。そして変わっているのが、石灰岩地を好むこと。10cmくらいの丈に2cmほどの白い花。虫を誘うための美しさだが、その可憐さゆえにマニアに掘り採られることもしばしば。白い部分は、本当は花びらでなくガクなのだそうだ。この写真を撮ったのは新城市の道路際の森の中。だから道路の拡張などで自生地が開発される可能性もある。どうやら激減の最大の敵は、美しさと快適さを求める人間のようだ。

写真家 山博好

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