いのちつなぐ

危機に瀕した動植物「オミナエシ(女郎花)」

オミナエシ(女郎花)

 万葉の昔から愛されてきた秋の七草のひとつだが、最近ではすっかり見かけなくなった。人と自然の関わり方が変わったことが、この一種の花からも分かる。オミナエシのような里山の植物は、下草刈りや間伐といった人が手入れすることで、陽が差し明るくなった場所を好んでいたのだ。さて、わが家の庭では7月から咲いているが、通りがかって「懐かしい花ね」と言うのは年配の女性。「何て言う花?」と尋ねるのは、若い女性だ。美しい女性(女郎=大奥)を意味するこの花は、秋の七草から忘れられ、野からも消えていく運命なのだろうか?

写真家 山博好

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