いのちつなぐ

危機に瀕した動植物「シデコブシ」

シデコブシ

   10cmほどの薄桃色の花は、ほのかに甘く香る。日本の固有種で、三重・愛知・岐阜県の丘陵地に自生する。愛・地球博の際に保護すべき植物として、マスコミをにぎわしたのが記憶に新しい。ある駐車場予定地を調査したら何百本と群生していたため、保存された。それでも生息地は宅地や道路建設の対象になりやすい。湿地や谷を好むので、工事による代替策として乾燥地に移植をするというのは適さない。生息地を守ることがシデコブシを守ることになる。名前のシデとは、神社のしめ縄からぶら下がる白い紙のこと。花びらの細くてねじれたような様を例えたのだ。

写真家 髙山 博好

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