インタビュー

ユネスコスクール世界大会中部地域代表 豊田東高等学校

環境調査や商店街との連携 異文化交流で一人ひとりが力培う

 今年11月にあいち・なごやで開催される持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議に先立ち、岡山市でユネスコスクール世界大会が開催されます。中部地域の代表校、愛知県立豊田東高校で学ぶ生徒のみなさんに、環境教育、国際理解教育、地域連携教育など、それぞれが取り組んできた活動や大会への抱負などについて聞きました。

皆さんのこれまでの活動について教えて下さい。

糟谷歩さん(3年)

糟谷さん  私は主に環境保全に関する活動を行ってきました。通っていた矢作ダムの近くの幼稚園が東海豪雨で流されて、仮設の幼稚園に通った経験があり、それがきっかけで、森に興味を持ちました。高校では文科省のサイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)で、森の健康診断に参加して、人工林の間伐が遅れて、細い木が密集した不健康な森だと土砂崩れが起きやすいことを学びました。こうした体験を学外のミニシンポジウムや学内で発表したりしました。

深田稜さん(2年)

深田さん  SPPで、矢作川の上中流の3ヶ所で外来種の生息調査をしました。中流域には、人の背ほどもあるオオカナダモが群生していました。調査したことを発表したり、外部の講座で湿地の食虫植物の話を聞いたり、保護地を見に行ったりして、どんどん自然の話に興味が湧いてきて、今は、教師として生物多様性や環境問題を伝えたいと思うようになっています。

濱村ジェイソンさん(2年)

濱村さん  青少年赤十字(JRC)部で、老人ホームや障がい者施設の祭りで、お年寄りや障がい者と一緒に楽しむボランティアをしています。JRC部の活動がきっかけになって、地元の桜町本通り商店街での地域連携活動はこの2、3年、学校全体に広がりました。生徒会長として、商店街の人たちと話す機会もあり、いろんな人の考えを聞くことで視野が広がったと感じています。

中垣早貴さん(1年)

中垣さん  中学を卒業するころ、洋楽が好きになって英語に興味が湧き、インターナショナル・フレンドシップ・クラブ(IFC)に入りました。外国人の先生や知識の豊富な仲間と会話したり、映画を観たりして、視野が広がり、物事を一歩下がって客観的にとらえられるようになりました。2年生にはマレーシアへの修学旅行があり、地元の高校生や大学生との交流で異文化や生の英語に触れるのが楽しみです。

昨年11月に、ユネスコスクール世界大会のプレ大会の「アジア・太平洋地域高校生ESDフォーラムin Sakai」に参加されました。感じたことや今後の抱負を教えて下さい。

深田さん  大会での各国の発表を聞いて、それぞれの国が抱えている問題が見えてきました。報道されている問題について、聞いたり発言したりできたのはすごく大きな体験でした。世界大会では、日本の森林の問題などを発表したいと思います。
濱村さん  問題は違っても解決策は似ているし、いろんな国の人たちと話すことで解決策が早く見つかると感じました。僕は、フィリピンから4年前に日本に来て、言葉の壁にぶつかった経験があり、日本で困っている外国人を助ける仕事がしたいと思っていました。大会に参加してからは、世界中の困っている人たちの役に立ちたいと思うようになりました。
中垣さん  世界大会の直前に、ドイツ、オマーン、ハイチ、タイの高校生との地域交流会が豊田市で開かれます。言葉も文化もバラバラな地域の人たちと交流するのは滅多にない機会で、どうお迎えするかを考えるだけでも楽しいです。里山の暮らしを体験してもらいながら、みんなと仲良くなって、岡山に行きたいと思っています。
糟谷さん  フォーラムも含め、豊田東高校の3年間では本当に貴重な体験がたくさんできました。私の場合は環境学習がきっかけで、国際関係にも触れる機会があり、広く学ぶことができました。4月からバイオ系の専門学校に進学するので、世界大会に豊田東高校の代表としては出られませんが、大会をサポートしたり今後も学びを深めたり、活動を続けていきたいと思います。

中日新聞朝刊 平成26年3月21日付掲載

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