目撃者たちの未来への伝言

草原に芽生える小さな森 地球の緑、身近な緑

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 チベットの草原に芽生える小さな森。遊牧民の家畜であるヤク牛のふんを養分に、高山植物が新芽を出した。自然に神が宿ると信じる草原の民は、大地を荒らすことなく、伝統的な暮らしを続けてきた。しかし近年、気候変動や人間の活動が原因で、草原が急速に砂漠化した。都市の人間は、草の根を食べるナキ ウサギを駆除し、家畜の放牧を禁止させた。植林をして、砂漠の拡大をふせぐ防護壁を設置した。それでも砂の嵐は止まらない。小さな森は、自然の循環を教える遊牧民の足跡のように見えた。

Eyewitness 野田 雅也(写真家)

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