目撃者たちの未来への伝言

湿原は古代の記憶 - 地球の緑、身近な緑 -

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 霧に包まれた長野県の霧ヶ峰高原に、車山・踊場・八島ケ原と3つの湿原が広がる。ここはかつて沼湖だった。ミズゴケが毎年1mmずつ堆積し、1万2000年の時をかけて湿地になった。ニッコウキスゲなど250種もの高山植物が群生し、多様な生きものが棲む。この湿原に「小人のクロポックル」伝説が残る。アイヌ語のクロポックルは、フキの葉で葺いた竪穴で生活していた背丈の低い先住民を意味するという。湿原は、伝説とともに祖先が残した古代の記憶なのだ。

Eyewitness 野田 雅也(写真家)

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