中部の環境を考える

かがやけ☆あいちサスティナ研究所 イケア・ジャパン IKEA長久手

地域の交通環境に配慮 公共交通機関利用促す

ピーター店長(後列中央)らIKEA長久手のスタッフの皆さんと4人の研究員(前列)、ファシリテーターの岡本肇さん(後列右端)

 イケアは、サステナビリティ(持続可能性)を事業計画の軸の一つと位置づけ、商品の原材料をはじめとする様々な面での取組に力を入れている。今年10月にオープンしたイケア長久手でも、中部地方最大規模の地中熱利用設備や、大規模な太陽光発電の導入などによるCO2の排出削減に取り組んでいる。

周辺の渋滞対策が課題

 同店はリニモの公園西駅からすぐという好立地にある。一方で、無料の駐車場を利用するお客様も多く、周辺の渋滞対策が課題となっている。そこで、今年度のサスティナ研の課題を「地域の交通環境に配慮した来店方法をお客様に促す取組の検討」とした。

 学生たちは、「環境にやさしいライフスタイル」を自発的に実践したくなるようなアイディアを考えた。

 一つ目は、イケア発祥の地スウェーデンで親しまれている果物「ベリー」を活用した、公共交通機関利用の「見える化」。同店はお客様の公共交通機関の利用度合いに応じてベリーを植樹。お客様も公共交通機関の利用に応じてベリーの苗がもらえる。

オープン前のIKEA長久手で店長らと話し合う研究員たち

お客様の意識高める提案

 もう一つは、長い目で公共交通機関の利用を促進していくための「サステナブル小冊子」の作成。同店のサステナビリティに関する取組などを通じて環境に興味を持ってもらうことを目指し、次のメインの顧客層となる学生にも配布する。

 店長のピーター・ハイネルさんは、「すべての変化は『変えよう』という思いから始まり、これはお客様のサステナブルへの意識を高めるのに外せない要素です。今回の提案にはこの要素が多く含まれており、とても良かったです」と評価していた。

研究員の振り返り

 リーダーの田中碩人さん(名古屋学院大)は「単なる特典ではなく自発的に取り組んでもらえるよう考えた」といい、佐野加世子さん(名古屋学芸大)も「北欧への研修旅行の経験を生かせた」と、提案を振り返る。長尾 和哉さん(名古屋大大学院)は「それぞれの強みを生かしてチームでがんばれた」、趙致行さん(南山大大学院)は「提案を実現するためにチャンスがあれば引き続き関わりたい」と、手応えを感じている。

中日新聞朝刊 平成29年12月23日付掲載

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