中部の環境を考える

かがやけ☆あいちサスティナ研究所 新日鐵住金名古屋製鐵所

鉄の環境へのやさしさPRを

新日鐵住金名古屋製鐵所の矢久保剛さん(後列右端)、高橋宏之さん(前列右端)、研究生の4人、ファシリテーターの長谷川明子さん(同左端)

 新日鐵住金は、「総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」を目指して、世界でも最高水準の資源・エネルギー効率で鉄鋼製品を生産するとともに、環境・省エネルギー技術の国内・海外への普及など、環境負荷の低減に貢献する鉄づくりに努めている。

ライフサイクル全体で

 同社環境防災室主査の高橋宏之さんは「私たちの暮らしの中で、金属製品の9割以上は鉄であり、日用品からインフラまで幅広く使われています。鉄の生産には多くのエネルギーを必要としますが、リサイクルのしやすい素材で、製造からリサイクルまでのライフサイクル全体を考慮すると、鉄は非常に環境性能の高い素材です」と強調する。製鉄の工程で発生する副産物や副生ガスをほぼ100%再利用でき、製品の寿命が来ても、リサイクルによって再資源化されることなどがその理由だ。

 こうした理解を広げたいという思いから、サスティナ研の研究課題は「鉄の環境へのやさしさについてのPR方法の検討」とした。

鉄鉱石などについての説明を聞く研究員たち

ボードゲームで鉄の魅力を理解

 研究員たちは、鉄の製造からリサイクルまでを学び、製鉄所も見学して、循環する素材としての鉄への理解を深めた。そして、鉄に関するクイズを盛り込んだ「Fe(フェ)アリーの冒険」というボードゲームを作り、社会見学や環境イベントで子どもたちに楽しみながら鉄の魅力を学んでもらうことを考えた。

 分別回収されたペットボトルが、製鉄の工程で活用されていることなどを理解してもらい、鉄を含めた資源の有効活用のため、一人ひとりができることを意識し、行動することを促すような内容にしようと、検討を重ねている。

 環境防災室長の矢久保剛さんは「鉄の優れた面を広く理解してもらえるツールを考えてもらえたらうれしい」と期待する。

研究員の意気込み

 リーダーの加藤祐香さん(名古屋市立大)は「遊んだ人たちの行動につながるようなものを作っていきたい」と語る。大羽一慧さん(愛工大)は「一般の人たちの目線で伝えたい」、後藤良介さん(名工大)は「知らない人が多い、鉄の環境面での良さを伝えたい」、辻奈津美さん(椙山女学園大)は「多くの人の環境意識を深めてもらうような伝え方を工夫したい」と、それぞれに幅広く伝えることを意識している。

中日新聞朝刊 平成29年11月22日付掲載

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