中部の環境を考える

かがやけ☆あいちサスティナ研究所 株式会社三菱東京UFJ銀行

紙を使わないEco通帳 若い世代からの普及を

三菱東京UFJ銀行の伊藤さん、林さん(後列右から2人目と右端)、研究生の4人、ファシリテーターの河合良太さん(同左端)

 三菱東京UFJ銀行では、年間およそ5億5000万枚という大量の紙を使用しており、電子化などによる使用量の大幅な削減を目指している。昨年のサスティナ研でも、紙を使わない「Eco通帳」の利用拡大に向けた提案がなされた。提案自体は実現していないが、研究員が提案したスマホアプリの活用などをヒントに、届け出印が要らないスマート口座の開設につながった。

いろいろあるメリット

 今年の研究課題は「環境配慮サービスを若い世代へ普及させてゆくアイディア」。昨年度の研究を踏まえて、Eco通帳などの環境配慮サービスの若い世代への認知度を上げ、広く普及させていくことを目指している。

 同行東海公務部長の伊藤政典さんは「Eco通帳は、紙資源を節約できるだけでなく、利用者にとっては通帳の記帳や管理が不要で紛失や盗難のリスクもなく、銀行にとっても発行コストがなくなるというメリットがあります」と、その意義を語る。

 日本は、現金による決済比率が欧米に比べて著しく高く、現金と通帳という組み合わせが当たり前の時代が続いてきた。しかし、若い世代では、ネットでの振り込みを利用するなどして現金をやり取りしない傾向も生まれてきている。

東京の本店とテレビ電話で意見交換する研究員たち

デビットカードとPR

 そこで、研究員たちは、Eco通帳を若年層に浸透させていくことや、Eco通帳と利用の度に口座から引き落とされるデビットカードを組み合わせてPRすることに着目して、様々な提案を検討している。同部次長の林義人さんは「ユーザー層の感覚を生かした提案を」と、同じ世代に共感されるアイディアが生まれることを期待している。

研究員の意気込み

 同行のチームメンバーは、愛知県立大の4人。リーダーの佐藤香苗さんは「海外の情報から糸口を見つけたい」といい、留学経験のある守田知世さんも「自分の実体験を役立てたい」と、日本と違う海外の情報に目を向ける。丹羽開紀さんは「金融と環境を新鮮な目で見ていきたい」、塚本白さんは「未来のキャッシュレス社会を見据えた取り組みを提案したい」と、それぞれの意気込みを語る。

中日新聞朝刊 平成29年10月28日付掲載

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