中部の環境を考える

かがやけ☆あいちサスティナ研究所 株式会社Mizkan Partners

地域の小学生向けに環境活動プログラム

左からミツカンパートナーズの榊原さん、粕壁さん(上段)、有冨さん(下段)、研究員の3 人、ファシリテーターの白上さん、加藤さん

 ミツカンは、江戸時代の1804年に、日本酒醸造の過程で生まれる酒粕を原料にした粕酢づくりから始まった企業で、その伝統の中に「もったいない」という気持ちを自然に持っていた。環境問題にも、他社に先駆けて超々軽量のガラスびんを導入するなど、地道に取り組んできた。

ミュージアムで環境ツアーをという要望

 そんな中、古くから続く運河沿いの黒塀の景観とともに、ミツカンの酢づくりの歴史、醸造の技術、ものづくりへのこだわり、食文化の魅力、伝統・革新・環境を大切に考え次世代へ伝えてゆく施設として、昨秋「MIZKAN MUSEUM(ミツカンミュージアム、愛称MIM)」が開館した。

 このMIMで環境ツアーを実施してほしいという要望が学校や行政から寄せられていた。そこから生まれた、かがやけ☆あいちサスティナ研究所の研究課題は「ミツカンの環境活動を次世代の担い手となる地域の小学生にわかりやすく伝える教育プログラムの検討」。

 研究員の大学生たちは「やがて、いのちに変わるもの。」というミツカンのグループビジョン・スローガンに注目。オリジナルの鍋をみんなで考え、食材がどこから来たかを話し合ったりする、食育と環境学習を組み合わせた小学生向けのプログラムを考えた。自然を身近に感じることでエコアクションの実践につなげようという狙いだ。

本番を前に最終のプレゼンをする研究員たち

手づくりっぽくて新鮮なプログラム

 ミツカンパートナーズのMIM館長を務める榊原健さんは「手づくりっぽくて、とても新鮮なプログラム」と喜び、同社人事本部の武本勉さんも「体験型のミュージアムの特徴を生かしている」と提案を歓迎。同社品質環境部の粕壁清さんは「ミツカンのグループビジョン・スローガンを、環境問題や生物多様性の切り口から取り上げてもらい、新しい気づきをもらえた感じがする」と評価している。

研究員の振り返り

 研究員の纐纈絵莉さん(愛知教育大)は「調べていくうちに、会社も人もすごく好きになった」と半年近い活動を振り返る。山田美佳さん(名古屋大学)は「グループで一つのものを作り上げるのは大変だったけれど、いい経験になった」、鈴木杏さん(南山大学)も「想像以上にたいへんだったけれど、それ以上に学ぶことがあった」と、口をそろえて語る。

中日新聞朝刊 平成28年12月22日付掲載

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