中部の環境を考える

かがやけ☆あいちサスティナ研究所 中部国際空港株式会社

実験成果を継承し、水素活用の方向性、具体策を

左からファシリテーターの杉山さん、研究員の4人と中部国際空港の神田さん

 中部国際空港セントレアは、愛・地球博が開催された2005年に開港した。潮の流れへの影響を抑えるために空港島を丸みを帯びた形にし、空港ビルにも太陽光発電、雨水や自然光の利用といった様々な環境配慮を盛り込むなど、基本構想段階から環境問題への取り組みを重視してきた。

水素ステーションの役割を学ぶ研究員たち

空港内の移動用と路線バスで実証実験を実施

 翌年から、愛・地球博で話題を集めた燃料電池バスは場所を替え、セントレアで水素ステーションと燃料電池バス運用の実証実験を継続。都市ガスを改質して作ったり、外から運び込んだ水素を燃料として、路線バス1台は2009年まで、空港内の移動用バス2台は2013年までそれぞれ運行した。中部国際空港としては、実証実験中である水素ステーションを整備して、商用ステーションとして稼働させたいという思いもある。

 そこで、今年からかがやけ☆あいちサスティナ研究所のパートナー企業として参加し、研究課題を、「実証実験の成果を継承し、今後の水素の活用の方向性や具体策を検討する」とした。

市販の燃料電池自動車活用も一つの可能性

 水素を燃料とする燃料電池自動車としては、トヨタ自動車のMIRAIや、今年秋より豊田自動織機が市販を開始するフォークリフトなどがある。こうした車両をどう生かすかも、一つの可能性として考えられるという。経営企画部の神田幸信さんは「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて早く始動したい。柔軟な発想でセントレアを見てもらい、子どもと大人の感性を持ち合わせた学生ならではの提案をしてもらいたい」と語っている。

研究員の意気込み

 チーム・セントレアのリーダー、愛知県立大の浅見直弥さんは「多くの人が集まるセントレアで多くの人に環境問題を知ってもらいたい」、東海学園大の呉里歌さんは「学生ならではの発想で良い提案をしたい」、金城学院大の村田沙耶果さんは「他の空港でも使えるようなアイデアを」と、意欲を語る。名古屋工業大の安藤剛さんは「好きな空港で環境問題に取り組むことにわくわくする」という。

中日新聞朝刊 平成28年9月10日付掲載

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