中部の環境を考える

かがやけ☆あいちサスティナ研究所 アイシン精機株式会社

環境取り組みPR方法 現場体験しながら検討

左から、アイシン精機の伊藤さん、研究員の3人と、ファシリテーターの浅野さん

 アイシン精機は、生き物調査など生物多様性を守る活動に力を注いでいる。

 愛知万博を機に企業の環境意識が高まる中、生き物調査は工場周辺の環境評価活動として、西尾工場の地元、朝鮮川で2008年に始まった。年2回の本格的な調査や、地元の小学生による調査体験は、すっかり地元に定着している。

工場の廃棄物や排水 生ごみ使いエコトープ

 半田工場には、廃棄物や排水を利用したり、食堂の生ゴミからたい肥をつくったりして生き物のすみかとなるビオトープを作り、「アイシンエコトープ」と名付けて、主に小学生を対象にした環境学習プログラムの場として活かしている。

 昨年度のかがやけ☆あいちサスティナ研究所で、研究員の学生たちは、同社の環境学習プログラムを効果的にする方策として、二つの提案をした。一つは、記述が苦手な子どもからも本音を聞き出せる児童ヒアリング。もう一つは、子どもたちのエコ活動の実践を支えていく教員の環境意識を育む研修、愛・シンフォニーコースだ。

ザリガニ釣りを体験する研究員たち

小学生たちと一緒に外来種のザリガニ釣り

 自動車部品メーカーの同社の環境取り組みは、完成車メーカーと異なり、ともすれば地味になりがち。そこで、同社安全衛生環境部の小木曾保幸さんと伊藤真さんは、同社の環境取り組みのPR方法を検討することを今年度の課題とした。

 同社は、現地に行き、現物を手にして、自分の目で事実を確認することが、仕事の基本という「現地、現物、現認」という考え方を重視している。今月上旬にはエコトープでの外来種のザリガニ釣りを子どもたちに交じって体験するなど、現場を訪れながらの学生たちの研究活動は秋まで続く。

研究員の意気込み

 今年度の研究員のリーダー、愛知淑徳大の和田実咲さんは「お母さん世代の目線で伝えたい」、名古屋学芸大の小澤ことはさんは「今までと違う視点で考えたい」と、伝える側の視点の大切さに着目。愛知県立大の二石佳南さんは「学んでいる情報科学の知識を活かしたい」、名古屋産業大の川北貴士さんは「経験を将来に生かしたい」と活動に期待する。

中日新聞朝刊 平成28年8月19日付掲載

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