インタビュー

豊田市矢作川研究所

流域の連帯、全国へ

   「良く利用されなお美しい矢作川の創造」をめざし、研究所が設立されて15年。固有の川に関する研究所が市の組織として存在するのは、全国でもここだけという。

   長野県の大川入山を源流として、本流に7つのダムを擁し、三河湾に注ぐ矢作川。中流に位置するのが、紡績・自動車産業などの発展や人口増で川の水の恵みを豊かに享受してきた豊田市だ。

   研究及び事業内容は、減少しているアユの生態調査や、水生生物の継続的な観察にはじまり、「矢作川学校」や「川会議」の事務局を務めるなど幅広い。ことに「森の健康診断」は、上下流ボランティアと研究者とが手を携え、人工林の植生や混み具合などを科学的に一斉調査するもので、その成果はまさに連帯の賜物。調査後の分析に励む研究員の一人、洲崎燈子さんは「とても愛されている川です」と、感慨深く矢作川を語る。

   森と川と海はつながっている。川を育む森の多くが放置人工林であるという認識を広げ、森を再生するための応援団づくりにつながる矢作川発祥の「森の健康診断」。新たな文化を創造する取り組みは、今、全国の流域に広がりつつある。

豊田市矢作川研究所

住所:愛知県豊田市西町2-19 豊田市職員会館一階
交通:名鉄「豊田市」駅から徒歩7分
ホームページ:豊田市矢作川研究所

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