打ち水2011

打ち水や よくぞ日本に 生まれけり

 これは江戸時代の俳人で、芭蕉の第一の門弟といわれている「其角」の有名な句「夕涼み よくぞ男に うまれける」を借りたもの。そうです!日本には夏を涼しく過ごそうといういろいろな知恵があります。その代表的なものが打ち水。ぬれた朝顔の棚をくぐる風が、涼やかな風鈴の音を誘います。といっても、ただ水を撒けばいいというものではありません。そこで、エコと節約を両立できる打ち水作法あれこれ。折から、今年の夏は節電の夏。自宅でも職場でもエアコンの設定温度を1〜2℃上げて、打ち水を楽しんでみませんか。

打ち水は昔からの日本人の知恵

 その昔、打ち水は神様がお通りになる道を清めるという意味があったようですが、江戸時代になると夏の涼をとるために行われるようになりました。でも、江戸時代の庶民は貴重な井戸水を無駄遣いせず、行水の残り水、米のとぎ汁などを撒いていたようです。

 今ではほとんど見られなくなった打ち水。40〜50年前までは、自宅やお店の前の掃除とともに、夏の朝夕には仕上げとして涼をとり土埃をおさえるために、打ち水をする習慣がありました。しっとりと濡れた玄関先は夏の道を歩いてきた訪問客への何よりのおもてなしであり、道行く人への気配り。いかにも日本人らしいおもてなしの心と知恵がつまっているんですね。

 でも近頃は舗装道路ばかりで、打ち水をするお宅はほとんどないようです。ちょっとさみしいような気がしませんか。

打ち水は朝夕、日陰に。水道水はいけません。

 打ち水は朝夕の時間帯に、玄関先やベランダの日陰に柄杓で水を撒くのが効果的です。日蔭なら水がすぐに蒸発せず、周囲から熱を奪って、エアコンの冷気とは一味も二味も違う天然の冷気が辺りに漂ってくれます。江戸の庶民にならって、お風呂の残り湯、お米のとぎ汁のほか貯めた雨水などを使いたいもの。水道水はもったいないのでやめましょう。

打ち水・風鈴・簾(すだれ)のトリプル作戦で節電にも一役

 打ち水の効果をいっそう高める日本の知恵といえば、やはり風鈴や簾ですね。風鈴は見えない風の流れを涼しい音として体感できる日本の知恵の優れモノ。風鈴の音には私たちの脳内にα波を誘発し、安らぎに導いてくれるという効果があるとのこと。昔の日本人の知恵を科学が証明しているんですね。

 一方、簾は直射日光を和らげ、打ち水の冷気を室内に取り込むことができる、いわば手軽な換気装置であり、外から室内を見えにくくするスモークフィルターの二役をこなしてくれます。この夏、打ち水・風鈴・簾のトリプル作戦で、心地よく節電しませんか。

熱中症の予防は、こまめな「水分補給」と「暑さを避けること」

 熱中症の発生は7〜8月がピークです。屋外で作業する時はもちろん就寝中など屋内でもしっかりした熱中症対策が必要です。お年寄りは、暑さに対する身体の調整機能が低下しています。周囲の人が気を配り、声をかけてあげるなど、気を配ってあげてください。

[ 熱中症の予防法 ]

【水分・塩分補給】
・こまめな水分・塩分の補給
※高齢者、障害児・障害者の方は、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給を。
【熱中症になりにくい室内環境】
・扇風機やエアコンを使った温度調整
・室温が上がりにくい環境の確保(こまめな換気、遮光カーテン、簾、打ち水など)
・こまめな室温確認、WBGT値の測定
※WBGT値:気温、湿度、輻射熱から算出される暑さ指数で、熱中症予防のために運動や作業の強度に応じた基準値が定められています。
【体調に合わせた取り組み】
・こまめな体温測定(特に体温調整が十分でない高齢者、障害児・障害者、子ども)
・通気性の良い、吸湿・速乾の衣服着用
・保冷剤、氷、冷たいタオルなどによる体の冷却
【外出時の準備】
・日傘や帽子の着用
・日陰の利用、こまめな休憩
・通気性の良い、吸湿・速乾の衣服着用

※無理してエアコンを使わないと体調を崩すことがあります!

出典:厚生労働省「熱中症を防ぐために」

Vol.2 名古屋打ち水大作戦2011

Vol.3 LET'S GO! いっせい打ち水!

Vol.4 いっせい打ち水! in水玉合戦

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