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川遊びや歌で子の感性育め 津の里山学校人気

2018年08月07日

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 自然体験や音楽を通じて子どもたちに感性を養ってもらうプログラム「子ども里山そうぞう学校」が、白山総合文化センター(三重県津市白山町二本木)で7月から始まり、にぎわっている。コンピューターなどが普及して全身を使った遊びが少なくなったことを心配する地元の人たちが講師になり、12月まで野外活動や歌など表現力を培う講座を進めていく。 (渡辺雄紀)

(写真)川遊びを楽しむ子どもたち=三重県津市白山町二本木で
 
 7月22日は近くの雲出川で川遊びがあった。子どもたちはライフジャケットを着て深さ1メートルほどの流れで泳いだり魚釣りをしたり。「一緒に泳ごう」などと声を掛け合い、思うままに体を動かしていた。川での遊び方を教えた近くの筧晴(かけいはるる)さん(72)は「流れの向きや速さを気にするよう伝えた。遊びの中で自然の怖さも学んでほしい」と話した。
 
 プログラムは地域と連携した文化活動の普及を目指す津市の事業で、今年で2回目。豊かな自然に囲まれた同センターのしらさぎホールは、その環境を生かした体験学習の場として位置付けられている。
 
 今年は市内の小学生33人が参加。河原でのキャンプなどの野外活動のほか、能楽や裁縫といった子どもたちが普段は経験しないことをプログラムに盛り込んだ。講師は地元の能楽師やボランティアが担う。
 
 プロジェクトの代表、長野多恵さん(57)=同市白山町二本木=は「今の子どもはパソコンやスマートフォンを触ってばかり。全身を使って自分の気持ちを表す力や感受性が弱くなってきている」と心配する。プログラムでは、自然の中で全身を使って遊び、人と顔を合わせたコミュニケーションを取ることでその力を育む狙いがある。
 
 計19回の講座は、子どもたちを数値などで客観的に評価することができない活動をあえて選んだ。「点数がつく科目ばかりが重視される学校教育では、子どもたちが同じものさしを気にして個性がなくなる」と長野さん。得意不得意や好き嫌いを自由に感じられる環境をつくることで「いろんな人がいるから大丈夫。好きな道に進んでいいんだよと伝えたい」と話す。
 
 11月25日には白山総合文化センターで、子どもたちが演劇も披露する。長野さんは「それまでの多くの活動で表現力を培った子どもたちの生き生きとした姿をぜひ見てほしい」と来場を呼び掛ける。
中日新聞朝刊(三重) 8月7日付掲載

 

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