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余呉の菅山寺 環境守りたい 有志が会結成し活動中 15日は池の清掃 参加者募る

2018年07月12日

 昨年の強風で境内のケヤキの巨木が折れた滋賀県長浜市余呉町の古刹(こさつ)「菅山寺」の周辺環境を守ろうと、市内外の有志が会を結成して活動している。15日には、寺を管理する地元の坂口自治会(約50世帯)と共に、境内にある池で市民参加型の清掃会を企画。今後は、折れた巨木の活用や情報発信にも力を入れ、高齢化が進む自治会を後押しする。 (渡辺大地)

 「菅山寺の森 友の会」で、森林の専門家や林業、木工関係の若手ら15人で結成した。きっかけの一つは昨年9月ごろ、県自然記念物のケヤキ2本のうち、1本が根元付近から折れたこと。樹齢1000年とされ、高さ15〜20メートル、幹回り約6メートルの長浜を代表する巨木だった。

 寺は、林道を30分歩いた海抜360メートルの山の中腹にあり、撤去のための重機が入れない。友の会では、今年5月に自治会と一緒に倒木の枝を切り、ふさがっていた道をひとまず通行できるようにした。

 15日の清掃会では、池の水を抜き、たまった土砂を取り除く。もとは自治会が2年に1回実施していたが、近年は高齢化などで手が回らなくなっていたため、協力する。子ども向けに生き物調査会も開く。

 友の会によると、菅山寺は奈良時代に開山。平安時代に菅原道真が復興して隆盛を極めたとされ、明治期以降に経済的理由で荒廃した。昭和初期に住職が常駐しなくなり、森に人の手が入りづらくなった。

 友の会は市民にも目を向けてもらおうと、「菅山寺大学」(仮称)と銘打った勉強会の開講準備も進める。代表で地元の体験型宿泊施設「ウッディパル余呉」支配人の前田壮一郎さん(41)は「放っておけば、菅山寺への興味や記憶は薄れる。環境整備とともに、ブナ林など周辺の森の豊かな植生を発信し、人が訪れる場所にしたい」と話す。清掃会の参加希望者は午前9時45分、ウッディパル余呉に集合。参加料は大人2000円、小中学生1000円、幼児500円。(問)ウッディパル余呉=0749(86)4145

中日新聞朝刊(滋賀) 7月12日付掲載

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