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紀北町 環境保護へ一歩 「自然と共生の町」宣言可決

2018年06月06日

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 三重県北牟婁郡紀北町の環境施策の基本方針となる「『自然と共生の町』宣言」が、5日の町議会本会議で原案通り可決された。昨年4月、町長の諮問機関の町水道水源保護審議会が「環境全般に関わる施策を講じられたい」との付帯意見を盛り込んだ答申を出してから1年以上が経過。ようやく具体的な形として調い、町の環境保護に向けた第一歩を踏み出した。 (長崎高大)

(写真)挙手で採決に臨む議員=三重県北牟婁郡紀北町議会議場で

 宣言では、豊かな自然を守ることの重要性を説く前文に続き、「自然・環境問題に一体となって取り組みます」「豊かな自然を尊び、親しみ未来につながる活動を行います」「自然を守り、健康で豊かな生活を築きます」の3項目を掲げた。3月に実施したパブリックコメントや議会の意見を踏まえて文面を一部修正しているが、基本的には当初案とほぼ同じ内容に落ち着いた。

 一部の議員は、町の環境問題の大きな課題として、「レジャーなどで町外から訪れる人が持ち込むごみ」の存在を挙げ「当町に関わる町外事業者や、集う人々にも同様の認識を求めます」という項目などを盛り込んだ修正案を提出。複数の議員が同調したが「対象を町外まで広げるのは無理があるのでは」などの意見も出て、最終的には原案への支持が多数派を占めた。

 町は今後、宣言の理念に合わせ、環境に関する条例や諸規定、ガイドラインの整備に取り掛かる。具体的な日程を問われた尾上寿一町長は「できれば本年度中に、できる条例はやっていきたい」と答弁した。

 環境に関する宣言や条例の制定は、昨年まで町内の上里地区に計画されていた汚染土壌処理施設の問題をきっかけに、町水道水源保護審議会が、環境汚染につながる恐れのある施設に対応できるよう付帯意見を出していたほか、反対運動をしていた住民団体なども策定を求めてきた。

中日新聞朝刊(三重) 6月6日付掲載

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