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伊賀川にアユの大群 岡崎に遡上 漁業権なく未調査

2018年06月05日

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 愛知県岡崎市の住宅地を流れる伊賀川に多数のアユが遡上(そじょう)し、あちこちで群れながら泳いでいる。「こんなにたくさんやって来たのは初めて」と住民たちを驚かせている。 (細谷真里)

(写真)アユが大量に遡上する伊賀川=愛知県岡崎市福寿町付近で

 川近くの同市福寿町に住む男性(67)によると、アユが多く見られるようになったのは5月下旬ごろ。同町や元能見町など400メートルの区間では、体長5センチほどのアユ数十〜数百匹の群れが少なくとも10カ所以上で見られ、中には10センチほどに成長したアユの姿も確認されたという。

 一帯では2008年に豪雨による水害があり、15年ごろまでに同川で護岸工事が実施された。男性は「こんなに来たのは初めてでうれしい。工事が終わり、川の環境が落ち着いたので来るようになったのでは」と推測する。

(写真)元気に泳ぎ回るアユの群れ=愛知県同市の伊賀川で

 伊賀川は漁業権がなく、県や市は生態系について調査していない。そのため、今回のアユ遡上の実態を把握しておらず、理由も不明という。豊田市などが運営する矢作川研究所では、伊賀川に向かうアユが通る矢作川下流でアユの生態調査をしており、今年は現時点で昨年の2倍近くの230万匹の遡上が確認されているという。

 岡崎市漁協組合長の黄木勝敏さん(76)は「伊賀川は石やエサが比較的少ない場所。さらに、夏に向け水が少なくなってくると成長が心配」と懸念も示している。

中日新聞朝刊(愛知) 6月5日付掲載

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