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災害防いだ100年知って 松本で来月〜10月 牛伏川階段工の見学会

2018年05月12日

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 長野県松本市内田の牛伏(うしぶせ)川上流にある砂防施設「牛伏川階段工」が今年、完成100周年を迎えた。これを記念して、県や市、地元町会などでつくる実行委員会は、6〜10月に3回の現地見学会を開く。10月にはシンポジウムを予定している。

(写真)周囲の新緑が美しい牛伏川階段工=長野県松本市内田で

 「牛伏川階段工」は石積みの砂防施設。全長約140メートルの間に19段の石段があり、23メートルの落差から流れ下る水の勢いを緩やかにしている。フランスの階段工を参考に設計されたことから、フランス式階段工とも呼ばれる。「暴れ牛伏」とも伝えられた牛伏川の土砂災害防止のために設置され、1918年に完成した。

 周囲の木々と調和した景観も魅力で、市民の癒やしのスポットにもなっている。2012年に国の重要文化財に指定された。

 記念行事は、砂防施設の役割や文化財としての価値を広く知ってもらうのが狙い。現地見学会は6月10日、9月2日、10月18日に開催。いずれも地元住民や県の職員らが講師を務め、9月2日は現地で草刈りなどの環境整備も行う。

 10月19日には、シンポジウムと講演会を松本市中央のMウイングで開催。市文化財審議委員の後藤芳孝さんが「文化財としての価値」と題して講演するほか、県立歴史館(同県千曲市)の笹本正治館長が「災害と伝承」と題して話す。

 また、階段工の歴史や構造を伝えるパネル展を、松本市やその周辺の複数の会場で順次開いている。5月15日までは、梓川アカデミア館(松本市梓川倭)で開催中。21日からはイオンモール松本(同市)で開く。

 現地見学会は申し込みが必要。近くに駐車場あり。(問)県松本建設事務所整備課=0263(40)1967

 (中津芳子)

中日新聞朝刊(長野) 5月12日付掲載

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