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カキ殻 エコ製品に再生 県が3品認定 人工漁礁部材など

2018年03月07日

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 石川県七尾市の七尾西湾沿岸で養殖されたカキ殻を使った3つの製品が6日、「県エコ・リサイクル製品」として認定された。23の養殖業者でつくる能登かき養殖漁業振興会(七尾市)が2014年に自前の処理施設で殻の受け入れを始めて3年。悪臭を放ち、山となり景観上も問題になっていたカキ殻が環境にやさしい素材として生まれ変わりつつある。

(写真)廃棄されたカキ殻を使った漁礁の部材(手前)。網目の中にカキ殻が詰まっている=石川県庁で

 県漁協が製品化したのは、プラスチックの網目の中にカキ殻を詰めた人工漁礁の部材。海洋土木北陸営業所(同県金沢市)は殻とセメントを混ぜ合わせ、人工漁礁構造物の天板の部材として商品化した。いずれも殻の重なりでできた小さなすきまにエビ、ゴカイなど魚の餌となる生物が生息でき、生態系のサイクルを促すと期待されている。

 大同開発(同県能美郡川北町)は、殻をアスファルトに混ぜ、舗装素材として製品化した。

 振興会は殻を処理施設で太陽、雨風に3年間さらした後、昨年5月から加工業者に出荷。年間に1300トンを受け入れ、500〜700トンの出荷を目指している。現在は9割を砕いて農業肥料にし、1割を別の形で使えないか事業者と試行錯誤している。振興会の荒木春王(はるお)代表理事(64)は「手探りの面があるが、将来はさまざまなリサイクル製品が増えていけばいい。地元の農林水産業に使ってもらえればうれしい」と話している。

 県庁で開かれた審査委員会では廃瓦を使ったエコシステム(同県能美市寺井町)の舗装ブロックも県エコ・リサイクル製品として認定された。 (沢井秀和)

北陸中日新聞朝刊(石川) 3月7日付掲載

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