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国天然記念物の淡水魚「ネコギギ」 鈴鹿高生 繁殖に成功 亀山市と協力 稚魚を放流

2018年01月11日

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 国天然記念物で、鈴鹿川水系に生息する淡水魚「ネコギギ」の繁殖に、三重県亀山市と協力していた鈴鹿高校(同県鈴鹿市庄野町)自然科学部が成功した。昨年捕獲した成魚が産卵し、ふ化した稚魚などを11月に亀山市内の川に放流した。今後の個体群の保護繁殖に勢いをつけたい考えだ。 (鈴木里奈)

(写真)育てたネコギギを川に放流する生徒ら=三重県亀山市で

 ネコギギは伊勢、三河両湾に注ぐ河川にのみ生息する日本固有の種で、ナマズの仲間でひげが生えているのが特徴。亀山市は2007年から生態などの調査を続けている。鈴鹿高校では04年から調査をしており、08年には高密度な生息地を発見したことなどから、亀山市と同校は、昨年6月15日に飼育協定を締結した。

 ネコギギは隠れ場所となる岩場に生息する。しかし、08年9月の集中豪雨で、生息地が土砂に埋まり、約100匹いた個体が3分の1まで減少。再び生息地が台風などによる濁流に押し流されるのを防ぐため、自然科学部の生徒が昨年7月に成魚6匹を保護のため捕獲し学校内で飼育した。

 飼育を始めて産卵後、ふ化したうち10匹が育ち、初めに捕獲した成魚6匹と、稚魚2匹を昨年11月、文化庁の許可を得て市内の川に放流した。

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 繁殖に成功した同部は、1、2年生の4人が中心となり、毎日こまめに水槽内の水を替え、えさやりをしてきた。全滅のリスクを分散させるため、一個体ずつ別々の水槽で飼育するなど細心の注意を払う。部長で2年の湯川さん(17)は「個体が大きくなってくれてうれしい。生存率を上げていけたらいい」と話した。

(写真)ネコギギの繁殖を成功させた自然科学部の生徒たち=三重県鈴鹿市庄野町の鈴鹿高で

 生息地や個体数の推移を調査し、飼育計画を策定した亀山市まちなみ文化財室の担当者は「ノウハウの少ない中、放流までできたのは大きな成果。ふ化、増殖をこれからも進めたい」としている。

中日新聞朝刊(三重) 1月11日付掲載

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