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大杉谷自然学校 アユの伝統漁伝える活動 「生物多様性アクション大賞」

2017年12月26日

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審査委員賞を受賞 大台町長に報告

 自然体験や地域に残る伝統文化の保存などを行う活動を顕彰する「生物多様性アクション大賞」の審査委員賞に、三重県多気郡大台町久豆のNPO法人「大杉谷自然学校」が選ばれた。地域の伝統漁法を子どもたちに伝えている。大西かおり校長(45)は「伝統と美しい自然を次世代に継承していきたい」と話す。(水谷元海)

(写真)尾上町長(左)に受賞を報告する大西校長=三重県多気郡大台町役場で

 大杉谷自然学校では、スタッフや地元住民らが宮川流域のアユの伝統漁法「しゃくり」を次世代に伝えており、こうした活動が評価された。

 「しゃくり」は、川に潜って、竹ざおの先に付けた一本針で魚を引っかけて捕る漁法。町内の小学生を対象に、年4回ほど漁の体験教室を開き、釣果を競う大会を年1回行ってきた。

 外来種のナマズ目「ギギ」を釣って食べるイベントも企画。生態系を乱す種を楽しみながら減らす活動も「科学性とエンターテイメント性に富んでいる」と選考に考慮された。

 21日に、大西校長が町役場を訪れ、尾上武義町長に受賞を報告した。尾上町長は「清流を泳ぐ魚を見て、子どもたちが感動を覚えることが、自然環境保全にとって大切。引き続き頑張ってください」とねぎらった。

 大西校長は「地元住民が漁の講師を務め、漁具の収集と保存にも協力してくれた。受賞は支えてくれた人たちのおかげ。これまでの活動が認められうれしい」と話した。

 アクション大賞は、学識経験者や経済団体などでつくる「国連生物多様性の10年日本委員会」が2013年から毎年開いている。今年は応募のあった全国の116の個人・団体から、環境大臣賞や農林水産大臣賞、特別賞、審査委員賞が選ばれた。

中日新聞朝刊(三重) 12月26日付掲載

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