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エゴノキ200本を収穫 美濃・瓢ケ岳 和傘職人も協力 獣害対策に保護材設置

2017年11月28日

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 和傘の材料に使われる落葉樹「エゴノキ」の収穫作業が24日、自生地の岐阜県美濃市片知の瓢ケ岳一帯であった。地元の林業関係者や和傘職人ら30人が200本を収穫し、来年に向けて獣害から木を守る保護材を設置した。 (本間貴子)

(写真)やぶの中に自生するエゴノキを伐採する参加者

 伝統工芸に使う材料を確保するため、職人が一般市民とともに木を育てる「エゴノキ・プロジェクト」として取り組んで6年目。地元の県森林文化アカデミー、林業グループ「山の駅ふくべ」などがプロジェクトに参加している。

 この日は胸の高さまで茂ったササをかき分け、直径6センチほどのエゴノキをチェーンソーで伐採して搬出していった。岡山県倉敷市の和傘職人・小林旅人さん(49)は「和傘に関係のない人も手伝ってくれるのに、僕らが来ないわけにはいかない。供給が途絶えないよう、来られる間は来ないと」と話す。

 エゴノキはシカの食害がひどく、新芽や若葉を食べて成長を妨げたり、枯らしてしまう事態も起きている。食害から守ろうと今年4月から、木の幹の周りにポリエステル繊維製の白い保護チューブをかぶせている。

 産学官連携で新技術開発、普及に取り組む「森林技術開発・普及コンソーシアム」会員の積水樹脂(本社・大阪府大阪市)が実験的に提供し、同じく会員の県森林文化アカデミー(岐阜県美濃市曽代)が設置、調査に協力した。

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 チューブは直径15センチ、高さは150センチで、これまでエゴノキ200本に設置してきた。春に出る新芽を守れるかは季節が来るまで分からないが、夏の若葉には効果があったという。サルが壊したり、雪の重みでつぶれたりなど環境への耐性も今後調査し、改良を重ねていく。

(写真)切ったエゴノキの株にチューブをかぶせる作業=いずれも岐阜県美濃市片知の瓢ケ岳で

中日新聞朝刊(岐阜) 11月28日付掲載

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