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ネコギギの成育順調 設楽の保全施設 町議会委が視察

2017年09月14日

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 愛知県北設楽郡設楽町議会の設楽ダム対策特別委員会は13日、町内に設けられた淡水魚ネコギギの保全施設を視察した。寒狭(かんさ)川(豊川)の生息域がダム建設で水没するため、国土交通省設楽ダム工事事務所が施設を設け、人工繁殖に取り組んでいる。

(写真)ネコギギの保全施設を視察する設楽町議会設楽ダム対策特別委のメンバーら

 ネコギギは、三河湾や伊勢湾に注ぐ河川だけに生息するナマズ目ギギ科の魚。

 学術的に極めて貴重とされ、1977(昭和52)年、国の天然記念物に指定された。

 昨年3月に完成した施設には、半透明の屋根を備えた屋内水槽4基と屋外水槽6基があり、鳥やカエル、昆虫などが侵入しないよう厳重な囲いを設けてある。水槽の底には鉄枠や石組みでネコギギが生息しやすい環境を整えた。

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 水槽では現在、体長3センチほどの稚魚約100匹が泳ぎ回っている。寒狭川で採取した雌雄4組の成魚から、この夏誕生した。

(写真)元気に育っているネコギギの稚魚=いずれも愛知県北設楽郡設楽町で

 同事務所の岩崎等所長は「保全事業は順調に進んでおり、育った魚をどの地点に放流するか、これから検討する」と説明。ネコギギは寒狭川以外の河川でも激減し、絶滅の恐れもあることから「この施設を東海三県にまたがる生息エリア全体の保全活動に役立てられれば」と話した。(鈴木泰彦)

中日新聞朝刊(愛知) 9月14日付掲載

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