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新たな命 大きくなって ライチョウひな 人工繁殖で誕生 富山、環境省事業で初

2017年06月19日

 国の特別天然記念物で絶滅危惧種「ニホンライチョウ」の人工繁殖に取り組む動物園・富山市ファミリーパークは18日、2羽のひながふ化したと発表した。環境省などが進める人工繁殖事業で、成鳥まで育てたつがいの卵からひなが誕生するのは初めて。先月20日初めて産卵を確認、これまで19個を産んでいた。

 環境省によると、大町山岳博物館(長野県大町市)が1996年に今回と同様の方法で、また98年にも、飼育していた成鳥と野生の卵から育てた成鳥をつがいにし、それぞれ人工繁殖に成功している。

 同パークによると、1羽目が17日午後11時15分に、2羽目が41分にふ化した。体重は1羽目が17.1グラム、2羽目が15.6グラムで、体長はいずれも約6.5センチ。2羽とも18日朝には顔を上げて「ピィピィ」と鳴くなど元気な様子だという。

 今後、性別を判定し、3〜4カ月後に1羽ずつ分けて育てる。飼育を優先するため公開の予定はないとしている。

 2015年と16年に北アルプスの乗鞍岳(長野、岐阜両県)で野生の卵を採集し、同パークと上野動物園(東京都)、大町山岳博物館で成鳥まで育てた。今年初めて3施設で雌雄がそろい、人工繁殖に取り組んでいた。

 記者会見した石原祐司園長(57)は「無事に生まれてきてくれてありがとうと言いたい」と喜びを語った。

中日新聞朝刊(富山) 6月19日付掲載

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