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伊賀の蛇腹メーカー「ナベル」 市に太陽光パネル寄贈

2017年04月13日

災害想定し折り畳み、三重大と開発

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 三重県伊賀市に本社がある蛇腹メーカー「ナベル」と三重大が「いつでも、どこでも、誰でも」使えることを掲げ、共同開発した折り畳み式のソーラーパネル「nanoGrid」を同市に贈った。軽量で耐久性があり、付属のリュックサックに入れて持ち運びできるのが特徴。市は災害時、照明や情報機器などの電力確保に役立てたいという。 (中川翔太)

(写真)ソーラーパネルを持つ岡本市長(左から2人目)と永井社長(右から2人目)ら=三重県伊賀市役所で

 9枚のパネル(縦145センチ、横123センチ)を用いて太陽光発電する。持ち運ぶ際、縦50センチ、横42センチに折り畳むことができ、重さは3キロ。付属のリチウムイオン蓄電池と合わせると6.7キロ。発電出力は72ワット。4時間充電すると、パソコン1台で3時間、卓上扇風機1台で5時間、携帯電話1台で20時間、CDラジカセ1台で20時間ほど使える。

 ナベルは1972年創業。2011年3月の東日本大震災を受けて開発を始め、11月にバッテリーを含む約70キロのソーラーパネルが完成。軽量化にあたり、3年ほど前から三重大との共同開発を始めた。価格は蓄電池とリュックサックのセットで19万8600円。早ければ、今月中にも販売する予定。自治体や企業の災害対策に役立ててもらうのが主眼。登山やバーベキューのアウトドアなどの一般向け、電気が通っていない地域がある発展途上国向けの活用も想定している。

 三重大大学院地域イノベーション学研究科の坂内正明特任教授によると、夏場や氷点下での耐久性、耐水性に最も配慮して開発した。パネルを折り曲げたり、落としても発電には影響しないという。

 贈呈式で、岡本栄市長は「ポータブルでいつでもどこでも使えて軽い。大災害が危惧される中で大変素晴らしい物だと思った」と感謝した。永井規夫社長は「折り畳めば運べ、広げたら(パネルとして)機能する蛇腹の本質にヒントを得た。さらなる工夫の下、世の中のニーズに合った開発をしていきたい」と意気込んだ。

中日新聞朝刊(三重) 4月13日付掲載

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