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絶滅危惧種「カスミサンショウウオ」 岐阜高生が新生息域発見

2017年04月12日

最先端技術組み合わせ 調査手法 学会から表彰

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 絶滅の恐れがある両生類「カスミサンショウウオ」の新たな生息地を、岐阜市の岐阜高校自然科学部生物班の生徒が見つけた。日本水産学会春季大会(東京)で3月下旬、成果を研究発表したところ、新しい手法で希少生物の生息域を見つけたとして、高校生部門で銀賞を受賞した。(下條大樹)

(写真)銀賞を受賞し、喜ぶ岐阜高自然科学部生物班の生徒たち=岐阜市大縄場の岐阜高で

 カスミサンショウウオは、環境省のレッドリスト絶滅危惧II類に分類されている。これまで県内の生息場所は、岐阜市や揖斐川町などとされていたが、新たに海津市内で確認し4カ所目となった。

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 生物班は2007年から、カスミサンショウウオの保全活動に取り組んでいる。昨年からは生息域の調査に取り組んだ。

(写真)カスミサンショウウオの成体

 情報を積み重ねて地図を作る地理情報システム(GIS)に、植生や標高など既知の生息地の情報を入力し、生息の可能性が高い地点を5カ所に絞り込んだ。

 さらに水や堆積物に溶けた生物のふんや皮膚片などに由来するDNAから、生息生物を特定する技法「環境DNA」を重ねて昨年10月、海津市内と特定した。今年3月12日、特定した地点近くで実際に卵のうを見つけた。

 顧問の高木雅紀教諭(51)によると、最先端の技術を組み合わせて新しい生息域を見つけた点が評価され、銀賞を受賞した。高木教諭は「今回の調査手法を使えば、希少な野生生物のまだ見つかっていない生息地の発見に役立つと思う」と話す。

 部長の岡田さん(17)は「迅速に効率よく新たな生息地を見つけられてうれしい。今後もカスミサンショウウオの保全活動を続けていきたい」と話した。

中日新聞朝刊(岐阜) 4月12日付掲載

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