CHUNICHI Web 環境ニュース「節電・省エネ」

一覧

ため池にパネル 太陽光発電 養老「五反池」、中部で初 来春に事業開始

2016年12月08日

161208.jpg

 岐阜県養老町釜段のため池「五反池」で来春、水上に浮かべた太陽光パネルで発電事業が始まる。発電施設の建設と事業の安全を祈願する神事が7日、現地であり、関係者50人が出席した。施工業者によると、ため池を活用した太陽光発電は近畿や四国、九州では例があるが、中部地方では初めて。(平井剛)

(写真)太陽光発電事業の安全を願っておはらいする神職=養老町釜段の五反池で

 五反池は地元の神明神社が所有し、釜段区が管理する広さ約4万平方メートルのため池。周辺の田畑へ水を供給したり、釣り池として愛好者に開放したりして利活用されている。

 今回の発電事業は、池の約3分の1に当たる1万2500平方メートルを使って太陽光パネル4438枚を浮かべる計画。発電容量は1200キロワットで、年間の発電量は152万6000キロワット時を見込む。一般家庭約300世帯の電力を賄う計算だ。

 屋根工事会社の福原工業(大阪市)が発電事業を手掛け、神社側に108万円の年間使用料を20年間支払う。売電で得た収入は同社の利益となる。

 ため池などの水上にフロート式の太陽光発電施設を建設する事例は全国的に増えつつある。今回の施設建設を請け負う積水ハウスの加治幸弘岐阜支店長は「地上での発電と違って森林伐採などの環境破壊につながらないため、地球には優しい」と話す。

 先進地では水質や水生生物への影響は今のところ出ていない。パネルが水面を覆うことで日なたと日陰の部分で温度差が生まれ、自然対流が起きるため、「むしろ水質浄化になるのでは、と考えられる」と話す。

 年内に着工し、来年4月の発電開始を目指す。水谷俊二区長(69)は「業者から支払われる使用料を神社や区のために有効に役立てていきたい」と話す。

中日新聞朝刊(岐阜) 12月8日付掲載

2016 愛知環境賞

第75回 中日農業賞

地球のいのち、つないでいこう

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ 記事全文へ バックナンバー一覧 記事全文へ 一覧 一覧 一覧 一覧 一覧 一覧