エコらむ

【まちレポ 川村健一】

2013年12月26日

世界の様々なまちを訪ね歩いて30年余。どの町でも、その地で、足るを知り、安心して安全に生き続けられることを豊かさの原点とした様々な暮らしが繰り広げられていました。何が、大事かと言われれば、その地での自然、歴史、文化、人々の暮らし方として創り上げられた“A Way of Life(暮らしの在り様)”に帰結するのではないでしょうか。人々のつながりや風土との長い関係の下で、長年かけて作り上げられた、その生き方が、その地に住む人々の知恵としてDNAに書き込まれてきたのです。

egao12.jpg

訪れたまちで子供の笑顔に接する度に、その地で生き続けられることへの先祖への感謝と次の世代への責任を感じます。これからも様々な地を訪れて、その地でのA way of Life を識(し)ることが、まちづくりの原点として私のライフワークとなるでしょう。

2013年11月25日

 ヴェトナムの古いまちハノイのまちかどで、昔ながらの通りでの会話を楽しむ暮らしの中を新しい電気自動車が走る風景に接しました=写真。ハノイ市は、市内の小型の乗合バスの電気自動車化を急速に進めています。

111.jpg112.jpg

人々が会話を楽しみながらゆったりと過ごす“場”(トポス)は、街中の小劇場です。排気ガスを出さない電気自動車の導入によってガソリン車を減らし、このトポスを守るハノイ流のまちづくりが進められているのです。
まちを走る車の5%くらいが変われば人々は変化の兆しを感じ、変化は加速していきます。市の政策によって、ハノイでは一気にその段階まで来ているようです。
 
技術万能という考え方ではなく、自分たちが大事にしたい暮らし方“A way of Life”を守るために技術をどのように使うか考えようとする新たなステークホルダー(主体)が世界の各地に誕生しています。そして、自分たち独自の豊かさ=文化を創りだそうとしているのです。
 

2013年09月24日

ドーム内で2年間にわたって実験生活を送る第二の地球プロジェクト「バイオスフィア2」では、多くの地球環境システムが研究されました。土を使ったソイルベッドリアクターといわれる空気浄化システム、テラピアという魚と微生物を組み合わせてトイレの排水を浄化して再利用する循環システムなど、現在でもエコロジカルな循環システムとして様々な場所で活用されています。

bioshita.jpgのサムネール画像のサムネール画像

                      土を使った空気浄化システム

ビル内の駐車場の排気ガスで汚れた空気や、交通の激しい交差点の汚れた空気を浄化するソイルベッドリアクターは、日本でも実用化されています。写真の駐車場用システムでは、汚れた空気を下から土の中に通すと、有害な窒素や硫黄分が土の粒子に付着し、植物の栄養分として植物の根で固定され、植物が成長します。

バイオスフィア2の実験は決して成功とは言えませんが、改めて自然の複雑さと偉大さを認識し、その自然と人が長く共存していくための様々な技術開発の可能性を見いだした、興味深い実験だったといえるのではないでしょうか。

 

エコらむカテゴリー

2016 愛知環境賞

第75回 中日農業賞

地球のいのち、つないでいこう

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ 記事全文へ バックナンバー一覧 記事全文へ 一覧 一覧 一覧 一覧 一覧 一覧